Claude Codeを使いこなすための個人ルール設定
著者: koki yamamoto(dotD Tech Blog)
公開日: 2026-05-08
URL: https://zenn.dev/dotdtech_blog/articles/92348ee48cc692
概要
Claude Code を数ヶ月使い込んだエンジニアによる、個人用 ~/.claude/CLAUDE.md と settings.json の実践的な設定ガイド。「短く書く」「多くのセッションで効く」の2軸で厳選した設定を紹介している。
核心的な洞察
AIを使った作業は便利な反面、AIとのやり取りそのものにタイムロスが発生している。そこに目を向けると、まだまだ生産性を上げる余地がある。
良いルールの条件は2つ:
- 短い — 長文ルールはコンテキストを圧迫し、読み飛ばされやすい
- 多くの動作に関与する — 全セッションで効くルールほど投資対効果が高い
CLAUDE.md に書く設定(個人用)
1. 回答スタイル(最も効果が高い設定)
## 回答スタイル
- 挨拶・前置き・段階報告・絵文字禁止。結論ファースト
- 指摘すべきことは率直に指摘効果: 無駄なトークン削減(コスト削減)・出力が読みやすくなる・必要情報に即アクセス。全セッションで効くため投資対効果が非常に高い。
2. ブランチ管理
## ブランチ管理
- ブランチを切る前に developブランチで git pull origin develop を実行して最新化する
- サブモジュールがある場合は git submodule update --remote で最新化する
- プッシュはユーザーが明示的に指示した時のみ実行する
- 作業中にマージ済みのローカルブランチを見つけた場合、削除を提案する効果: 「ブランチを切って作業して」だけで前処理を全部やってくれる。意図しないプッシュの安全弁にもなる。
3. プロジェクト固有の手順
チームに共有するほどではないが、自分は毎回使うような手順を書く場所として最適。サブモジュール反映コマンドなど、毎回AIに伝えていた定型操作をルール化する。
4. コード説明のルール
## コード説明のルール
### 指摘対応時
指摘内容の説明と妥当性の評価を行い、変更前の問題点・変更内容・変更後のコードの意図と内容を説明する。
### コード変更時
変更前と変更後で何が変わるのか、それぞれのコードの意図と内容を説明する。
### 新規コード作成時
コードがない状態とある状態で何が変わるのか(何の問題を解決するか)、コードの意図と内容を説明する。効果: 「なぜこの実装にしたのか」を毎回聞き返す必要がなくなる。ジュニア層に特に推奨。
settings.json で設定する項目
5. ステータスラインのカスタマイズ
~/.claude/settings.json の statusLine フィールドに任意コマンドを設定すると、CLI下部にモデル名・gitブランチ・コンテキスト使用率・コストを常時表示できる。
{
"statusLine": {
"type": "command",
"command": "~/.claude/statusline.sh"
}
}stdin 経由でモデル名・コスト・トークン数・ワーキングディレクトリなどの JSON が渡ってくる。jq で加工して整形する。
コミュニティ製npmパッケージ ccstatusline を使う方法もある(npm install -g ccstatusline)が、依存を増やしたくない場合はシェルスクリプト方式が推奨。
→ サードパーティ製ツールとして CCSL(Claude Code Status Line) も同様の機能を提供している
6. 自動Compaction のしきい値変更(最大の効果)
{
"env": {
"CLAUDE_AUTOCOMPACT_PCT_OVERRIDE": "60"
}
}デフォルト95% → 60% に変更。コンテキスト残量が少なくなると出力精度が急落するため、早めに圧縮することで「完了した作業」と「今の作業」の混在を防ぎ、回答精度が安定する。
→ 詳細: コンテキスト圧縮(Auto Compact)
設定効果のまとめ
| 設定 | 主な効果 |
|---|---|
| 回答スタイル | トークン削減・可読性向上・率直なフィードバック |
| ブランチ管理 | 毎回の前置き指示が不要・意図しないプッシュ防止 |
| プロジェクト手順 | 固有コマンドを一言指示で呼び出し可能に |
| コード説明ルール | 設計意図を毎回説明させる・レビュー高速化 |
| ステータスライン | コンテキスト・コストをリアルタイム把握 |
| Compaction閾値 | 長時間セッションの出力精度安定化 |
関連ページ
- CLAUDE.md の設定 — CLAUDE.md の役割・階層設計・書き方のポイント
- コンテキスト圧縮(Auto Compact) — Auto Compact 機能の詳細
- CCSL(Claude Code Status Line) — ステータスライン表示ツール(Honda氏製)
- Claude Code — 本体ツールの概要
- Claude Code のパーミッション設定 — settings.json の権限制御