図解 労務入門 人事の土台をゼロからおさえておきたい人のための「理論と実践」100のツボ

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Kindle ハイライトが 5 件。書籍全体の体系は未取得だが、労務と人材マネジメントの概念的区別・RM(労務管理)の役割・就業規則の法的効力について核心的なハイライトを含む。

書誌情報

概要

人事領域の「土台」である労務管理を、理論と実践の両面から100のツボ(項目)に整理した入門書。図解を多用し、労務初学者でも体系的に学べる構成。著者は 坪谷邦生(人事・組織コンサルタント)、岩田佑介古茶宏志の3名による共著。

本書の核心的なコンセプトは「労務は守り、人材マネジメントは攻め」という二分法。この区別が人事職の役割理解の出発点として位置付けられている。

主要ハイライト

労務 vs. 人材マネジメントの定義

一所懸命に働くすべての人が辛い思いをしないよう組織が「守る」手法、いたわりねぎらう(平等に遇する)手法が労務です。そして特定の人材を優遇して投資する(不平等に扱う)ことによって、組織が市場を「攻める」手法、成果を勝ち取る手法が人材マネジメントだといえます。 — location: 134

労務は、事をなす(一所懸命働く)人たちを生かす(生活を守る)人事 人材マネジメントは、事をなす(成果をあげる)ために人を生かす(才能を活用する)人事 — location: 139

両者の対比を整理すると:

労務人材マネジメント
方向性守り(防衛)攻め(攻勢)
対象すべての労働者特定の人材(選択的投資)
処遇平等(いたわり・ねぎらい)不平等(優遇・差異化)
目的生活を守る才能を活用し成果をあげる

RM(労務管理)の役割

ルールに精通し、ルールを使いこなすことで「労働者の生活と社内秩序を守る」。これがRMの役割なのです。 — location: 372

RM(Risk Management または Regulation Management の文脈と解釈される)は、労働関連法規・就業規則・労使協定等のルール体系を熟知し、それを適切に運用することで守りの人事機能を担う。

過半数代表者と就業規則意見聴取

あくまで「意見を聴く」ことが義務であり、過半数代表者から同意を得ることや双方向での協議の場を設けることまでは義務にはなっていません。したがって、意見聴取の段階で過半数代表者から「反対意見」が出たとしても、労働基準法上は就業規則の効力には影響はあり — location: 703

就業規則の変更・制定時に使用者が負う「意見聴取義務」の法的射程について言及。意見聴取 ≠ 同意取得という重要な実務上の区別が示されている。

就業規則の最低基準効

個別の労働契約にどのように定めていたとしても、就業規則に達しない労働条件であれば就業規則に記載されている労働条件に「上書き」されます。こうした就業規則の特徴を最低基準効といいます(図表019)。 — location: 782

就業規則の「最低基準効」は、個別労働契約で就業規則を下回る条件を定めても無効となる法的強制力のこと(労働基準法93条・労働契約法12条に由来)。

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