強い人達の調査/勉強法まとめ
Zenn 掲載。著者 kzk4043 が「ゆめみ/虎の穴ラボさんの勉強法の勉強会」シリーズと社内フロントエンドスペシャリスト等へのインタビュー(10名程度)をベースに、強いエンジニアがどのように調査・勉強しているかをまとめた記事。フロントエンドエンジニア視点だが内容は広く適用できる。
銀の弾丸はなさそう——個人差が大きく、引き出しを持って自分に合ったものを選ぶのが本質。
仕事でつまったときの調査法
| 方法 | ポイント |
|---|---|
| コード自体を変えて試す | いい/だめの境界線を確認してから GPT・検索 |
| 公式ドキュメント | FW レベルはチュートリアルから。ライブラリはリファレンス参照 |
| AI(GPT / Copilot / Perplexity) | ラバーダッキング的使い方(解決ではなく検索のヒントを得る)。単語説明・差分確認・理解の確認用にも活用 |
| 検索(Google / X) | あたりを付けてから検索。エラーメッセージは引用符で囲む。ゴミサイトは -ドメイン で除外。digる(1サイトからリンクをたどる) |
| 社内リポジトリ検索(GitHub) | org:組織名 /調べたい文字列/ path:package.json で実際の使われ方・導入実績を確認 |
| 社外リポジトリ検索(GitHub) | 問題ライブラリのIssueを検索。github.dev(ショートカット .)で内部コードを確認 |
| 小規模再現 | ブラウザの検証ツールやローカル環境で再現。RunKit でライブラリを即試せる |
| 人に聞く | タイマー20分ルール。times(社内Slack分報)に書くと誰かが助言してくれる |
翻訳のヒント
- 英語検索で「機能名 + doesn’t work」が有効
- ブラウザ機能で翻訳 → 精度低ければ DeepL
- Vue 系は中国語で調べる猛者も
勉強法
| 方法 | ポイント |
|---|---|
| 実装 | 自分が使う用のツール作成。同じブログを異なるアーキテクチャで5回作り直し。ゲーム(ボドゲ・トランプ)作成が適度に複雑で良い |
| 記事執筆 / スクラップ | Zenn scrap に「とりあえず起票して後でメモ追記」スタイル。昔はスプレッドシートで問題点とURLをまとめるシートも |
| X(Twitter) / times | 気になったこと・良かった記事を社内 times に流す。社外秘を気にしなくていいのが利点 |
| メモツール(Notion / Obsidian) | 読書記録・勉強TODOの棚卸し。「後で読む」よりも「書くことで整理する」感覚 |
| 勉強会 / LT | LTを先に申し込んでそこに向けて勉強する逆算方式。3分間勉強会(記事紹介)を班定例で毎週実施 |
| 本 | 付箋 + メモツール。1周目はサラッと読み大事なところを実装しながら2周目。対象領域で2冊程度がちょうどいい。積読派も多い |
| 動画 | 電車で見る・セールで買いだめ。インフラ・Figmaなど業務で触らない系は動画が理解しやすい |
| 競技プログラミング(AtCoder) | アルゴリズム(ABC)とヒューリスティック(AHC)で基礎能力を底上げ |
| 人に教える | 違う角度からの復習。質問される場・ポジションを意図的に作ることが重要 |
| 資格 | 網羅的な知識形成に有効。先に試験を予約して逆算で勉強する |
ピックアップ勉強法(「勉強法の勉強会」より)
スクラップ勉強法
Zenn scrap に勉強内容をメモしていく。記事より雑多に書けて、「一応公開されている感」が気軽でちょうどいい。調べ物実況・作業実況・ドキュメント読み実況に活用できる。
自分リリースノート
1年間の目標を設定し、毎月リリースノートのように1ヶ月の成果を記載する。目標と振り返りを可視化する習慣化メソッド。
勉強会を習慣化
- ゴールを設定しない。テーマのみ設定する
- 脱線を恐れない
- 日程はあらかじめ固定し、一回でも休まない(なし崩し防止)
最新情報の取り方
理解を目指すと継続性が下がる。単語を知っておくことを目標に。仕事で必要になったときの入口にする。
| 方法 | ポイント |
|---|---|
| X | 良いTLを構築すれば良記事が流れてくる。気になった記事はブックマーク or その場で読む |
| times(社内Slack分報) | JserInfo 等の Feed を流す。人の times を見るのが一番勉強効率がいい |
| メーリングリスト | 週1月曜にチェック → Zenn scrap に貯める → 一週間かけて読む(20記事)。長い記事は Gemini で要約してから判断 |
| 記事・ニュースサイト | 週1チェック + 気になるものを times に流す |
| connpass | 月1参加。参加できなくても資料だけ眺める(週3〜4スライド) |
| リリースノート | TS・VSCode のリリースノートは随時確認 |
| Podcast | 出勤・散歩中に聞く。聞く人は激推し。聞かない人は全く聞かない二極化 |
情報収集の工夫
- 記事をPickするフェーズと読むフェーズを分ける と効率が良い
- 長い記事は Gemini に突っ込んで要約を読み、興味があれば全文読む
- 8割は流し読み、残り2割はメモを取りながらちゃんと読む
マインドセット
- 実戦に勝る修行はない(by 幽遊白書)— 実戦の機会を得るしきい値があり、乗ってくると勝手にチャンスが来る
- 完璧主義を脱却する。完成させないことを悪く考えない
- 30分の勉強習慣を作る。立ち上がりを簡単にする(やること決め・勉強工程の分割)
- 学習に魔法はない: 効率 × 時間。現在地と目標を知り、自分の行動原理を肯定する
- 学習曲線を知る: 停滞期があることを理解し、時間だけでなく期間が必要
- パレートの法則の応用: 伸びる人は2割の時間で8割の価値を出す勉強をし続けている。8割の時間で2割の価値を出す勉強に費やすと停滞する
- AI時代の学習意義: AIは責任を取れない。嘘を見抜く力が必要。進化が早まるのでむしろより勉強が必要
まとめ(著者の観察)
- 社内では times が活発で、times を中心に情報共有・情報収集している人が多い
- 明確な「勉強ルール・習慣」がある強い人は意外と少ない。好きだから強くなった人が多い
- 強い人は平日は小分けに学び、週末は趣味の勉強に走る傾向がある