あなたの Claude Code、実は前回のセッションを完全に忘れている(5分で永続記憶を入れる)

Zenn 記事。Michie@Linksee Memory による Claude Code のセッション間記憶喪失問題と、Linksee Memory(MCP サーバー)を使った5分での解決手順を解説。

問題提起

Claude Code はセッション間で記憶を共有する公式機構がない。毎回コンテキストが 0 リセットされる。

  • WHAT は記録できる: 何を編集したか(CLAUDE.mdMEMORY.md で対応可能)
  • WHY は消える: なぜその修正が必要だったか・どう失敗したか・次回踏まないための教訓

この「WHY の喪失」を構造的に解決するのが Linksee Memory

Before / After

Before

You:    先週の deploy が落ちたあれ、どう直したっけ
Claude: 過去のセッションは見えないので、まず状況を再現してください
You:    [30分かけて再説明]

After(Linksee Memory 入り)

You:    先週の deploy が落ちたあれ、どう直したっけ
Claude: caveat を確認します。
        [caveat] NextAuth は JWT_SECRET を rotate すると
           全 session が invalidate する。(2026-04-13)
        この時の deploy 失敗ですね?同じ手順で対応できます。

3週間前の caveat を Claude が 自動で recall して引用。説明し直す必要なし。

Linksee Memory の仕組み — 6層構造化メモリ

ローカルの SQLite ファイル(~/.linksee-memory/memory.db)に記憶を永続化する MCP サーバー。

記録するもの
goalこのプロジェクト / タスクで達成したいこと
contextなぜ今これをやっているか、制約や前提
emotionユーザーの tone(frustration / excitement)
implementation何を試して、何が成功 / 失敗したか
caveat「絶対に X するな」の教訓。自動忘却から保護
learning振り返って残った insight

caveat 層は protected。Ebbinghaus の忘却曲線で勝手に消えない設計。

5分導入手順

Step 1: Node.js 確認

node --version   # v20.x 以上であれば OK

Step 2: MCP サーバー登録

claude mcp add -s user linksee -- npx -y linksee-memory

SQLite ファイルが ~/.linksee-memory/memory.db に自動作成される。

Step 3: 自動発動 Skill をインストール(必須)

npx -y linksee-memory-install-skill

このスキルが「前に」「また同じエラー」「覚えておいて」などの表現を検知したとき自動的に Linksee Memory を呼び出す。入れないと Claude が自発的に recall しない。

Step 4: Claude Code を再起動

完全に終了して再起動(ウィンドウを閉じるだけでは不十分)。起動後に mcp__linksee__remember / mcp__linksee__recall などのツールが見えれば成功。

Step 5: 動作確認

> TypeScript が JavaScript より好きって覚えておいて

別セッションで「私のコーディング言語の好みは?」と聞いて正しく返れば完了。

つまづきポイント 3 つ

罠 1: Skill を入れ忘れる

Step 3 を skip すると Claude が recall を呼ばない。公式ドキュメントに記載なし。

罠 2: Stop hook を設定しない

~/.claude/settings.json に Stop hook を追加すると、手動で「覚えて」と言わなくてもセッション終了時に自動保存される。

{
  "hooks": {
    "Stop": [
      {
        "matcher": "",
        "hooks": [
          { "type": "command", "command": "npx -y linksee-memory-sync" }
        ]
      }
    ]
  }
}

各セッション終了時に約100ms。失敗しても silent(Claude を block しない)。

罠 3: caveat 層を「ただの note」と混同する

caveat 層は recall 上位に出てくる特別な枠。「絶対に X するな」を明示的に caveat として保存することで、同じ失敗を繰り返さない構造を担保できる。

クロスツール対応

Cursor / OpenAI Codex / Gemini CLI でも同じ SQLite を共有可能 = cross-agent 記憶共有

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