Cursorで業務フローをつくる
すぅ AI駆動PM による、CursorとDraw.ioを組み合わせて業務フロー図作成を自動化する実践ガイド。note 2025-08-01 公開。
概要
業務フロー図は「関係者の認識を揃えるための最高のツール」だが、たたき台作成だけで半日費やすなど作図作業自体がボトルネックになる問題を解決する。
核心的アプローチ: 「人間が解釈する前に、構造化されたテキストに落とし込み、AIに作図させる」
- AIは曖昧な記憶や解釈に頼らず、インプットされた情報だけを元に淡々と図を生成する
- たたき台作成の労力を約6割削減できると著者は主張
- 完璧なフロー図を一発で作る魔法ではなく、「0→1」をAIに、「6→10」を人間が担う分業モデル
3ステップ実践手順
Step 1: 設定 — Cursorに Draw.io プラグインを導入
- Cursorの Extensions から「Draw.io Integration: Mermaid plugin」を検索・インストール
- これにより Cursor 上で
.drawioファイルを直接編集可能になる
Step 2: 準備 — テンプレートパックを作成
「このアプローチの成功は9割がこの事前準備で決まる」(著者)
4種類のテンプレートで構成される「テンプレートパック」を作成する。
テンプレート構成
| ファイル名 | 役割 | 重要度 |
|---|---|---|
業務詳細書テンプレート.md | AIに業務内容を構造的に理解させる基盤 | 最重要 |
業務フロー図テンプレート.drawio | 視覚的表現の標準化・スイムレーン定義 | 重要 |
チェックリストテンプレート.md | 作成物の品質・整合性検証 | 任意(精度向上) |
業務フロー作成ガイド.md | AIへの指示ガイドライン集+プロンプト例 | 最重要(ベースプロンプト) |
業務詳細書テンプレートの内容
- プロセス概要(名称・目的・範囲・関連部門・流れ概要)
- プロセス詳細(時系列順の採番、実施者、活動内容、証憑、依存関係)
- ファイル・データ一覧(使用順序に従った採番、種類・形式・保管場所)
- システム連携(実行順序に従った採番、連携内容・頻度・タイミング)
- 時系列チェック項目(品質保証)
- 改訂履歴
業務フロー図テンプレートの内容
- スイムレーン(部門別の水平レーン)
- 標準化された記号体系(楕円・角丸四角・ひし形・四角・付箋)
- フロー線(通常:実線、システム連携:破線)
- 凡例と使用方法メモ
業務フロー作成ガイドの内容(ベースプロンプトとして機能)
- 総合ガイド(テンプレート全体の使用方法と作成手順)
- 具体的なプロンプト例(プロセス概要作成・詳細作成・品質チェック等)
- 採番ルールの統一基準(P-XXX, F-XXX, S-XXX)
- 品質保証の仕組み(時系列チェックポイント・整合性確認)
Step 3: 実行 — テンプレートパックを参照して業務フロー作成
実行コマンド(Cursor チャット):
@業務フロー作成テンプレートパックを参照して業務フロー作成して
または業務情報ファイルを指定する場合:
@業務フロー作成テンプレートパックを参照して @[業務情報ファイル] の業務フロー作成して
AIが自動実行する作業:
業務フロー作成ガイド.mdの内容を自動認識(ベースプロンプト読み込み)- 業務詳細書の分析(時系列順序と採番ルールに従って構造化)
- 業務フロー図の生成(Draw.io の XML コードを自動生成)
- 品質チェック(時系列順序と整合性の自動検証)
実際の手順:
- ヒアリング議事録などの業務情報ファイルを準備
- Cursor チャットで上記コマンドを実行
- AIが業務詳細書を生成
- AIが業務詳細書を基に
.drawioファイルを生成 - 生成ファイルを Cursor で開いて確認・調整
PMにとっての価値(著者の4つの理由)
- 思考がクリアになる — 業務詳細書作成の過程で曖昧だったプロセスが言語化・構造化される
- 議論の質が上がる — 完成度60%でも「動くもの」があると議論が活性化し、的確な指摘が出やすい
- 属人性を排除できる — 業務詳細書と生成プロンプトをGit管理することで担当者交代後も引き継ぎ可能
- PMが本来の仕事に集中できる — 作図作業から解放され、ボトルネック発見・効率化思考に時間を使える
テンプレートデータの入手
詳細テンプレートデータは著者の別 note 記事(https://note.com/suh_sunaneko/n/n99c1c089210c)で提供。
関連
- Cursor(ツール)
- 業務フロー設計(概念)
- Obsidian × Cursor 連携
- AI駆動PM(プロジェクトマネジメント)
- すぅ AI駆動PM(著者)
- DX時代の業務フロー完全ガイド(同著者・業務フロー設計のベース理論)