図解 コンサル一年目が学ぶこと
大石哲之による Kindle 書籍。ASIN: B097MP9X3G。コンサルティングファームの新入社員が最初の1年で叩き込まれるコミュニケーション・思考スキルを図解形式でまとめた実践書。29ハイライト取得。
核心メッセージ
コンサル一年目の学びは「論理と数字を共通言語に、結論から率直に話す」に集約される。経験も実績もない一年目が価値を出せる唯一の武器は、**独自に集めた数字(ファクト)**である。
1. 結論から話す(PREP法)
コンサルの基本原則:短い時間で相手に必要なことを伝える。そのための型がPREP法。
「結論から話す」と、短い時間で相手に必要なことが伝えられる
PREP の構造:
| 頭文字 | 意味 | 内容 |
|---|---|---|
| P | Point | 結論 |
| R | Reason | 理由づけ |
| E | Example | 具体例 |
| P | Point | 結論の繰り返し |
実践の鉄則:思いついた順に喋るクセをなくす。一度 PREP の型を頭の中で組み立ててから口を開く。報告書・メール・会話・会議運営、すべてに PREP を適用する。
2. アジェンダ設計(会議の逆算運営)
アジェンダは単なる議題リストではなく「論点・ゴールイメージの積極的な宣言」。
アジェンダは、「論点」とか「どういう結論を出すべきかというゴールイメージ」を列挙したもの
会議設計の問い:
- どういう結論を得たいのか?
- そのためにはどういう段取りをするのがよいのか?
- どういうふうにそれを決めていくのか?
得たい結論から逆算して会議を設計することで、会議の方向性がブレにくくなる。何を結論としたいかを数字に落とし込んで宣言することが特に重要。
3. Talk Straight(率直な対話)
Talk Straight(トーク・ストレート)とは「端的に・簡潔に・率直に話す」こと。駆け引き抜きに、ストレートに伝える姿勢。
Talk Straight とは、駆け引き抜きに、端的に、簡潔に、率直に話すこと。質問にストレートに答えると状況が明らかになる
実践の2原則:
- 進捗を端的に答える:マネジャーが知りたいのは「できたか、できていないか」という事実のみ。「まだできていません」「分析グラフができていません」と端的に答える。言い訳や文脈は後回し。
- 言いにくいことも言う:間違っていると思えば「間違っている」と言う。同じ利益を追求している者同士は、駆け引きより率直さのほうがうまくいく。
- イエス・ノーをはっきり言う:質問に答えるとはイエス・ノーを明示すること。
相手の「なぜ? どうして?」に答えていくことによって、自然とコミュニケーションが図られて、問題の所在がわかる
4. ファクト思考(数字で語る)
ファクト思考の核心:自分の経験談・気の利いた言葉ではなく、**動かしようのない事実(数字)**で示す。
経験のない一年目の唯一の武器が、数字。ほかでは得られない、独自に集めた数字が有効
有効な数字の条件:
- ウェブサイトや新聞に載っていない
- 自分が数えなければ決して得られないデータ
- 「誰が、何を、何回したのか」「どれが、いつ、何回利用されているのか」という行動量データ
クライアントが知らない事実を数字で示すことで、一年目でも価値を認められる。
5. ビジネスの共通言語は論理と数字
多様性の時代において、理解できないところを無理に合わせるのではなく「理解できる共通言語で話す」。
ビジネスの世界では、それは論理と数字なのです
文化・バックグラウンド・価値観が違っても、論理と数字は共通言語として機能する。
6. 非言語サインの読み取り(プレゼンの上級者)
相手が理解しているかを「言葉」でなく「サイン」から読む力:
理解していないサインの例:
- 相手が無言でいる(理解しているからではなく、理解していないサイン)
- 資料を何ページも前にめくって確認する
- 「だいたいわかりました」「およそわかりました」という曖昧な返答(=まったく理解できていないと同義)
プレゼン上級者の対応:相手の理解度サインを意識的に拾い、説明のペースを落としたり速めたり、わかりにくいところを再度説明したりと臨機応変に対応する。まずは「本当に基本のところから」話してみて、相手の様子を見る。
関連概念・リンク
外部参照
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- Kindle ASIN: B097MP9X3G