エンジニア新卒研修(MIXI 2025年版)
MIXI の開発本部が実施する新卒エンジニア向け技術研修体系。各事業部の現役エンジニアが講師を務め、毎年内容を更新して全資料・動画を一般公開する業界内でも珍しい取り組み。2025年度(25新卒)は20科目超のラインアップで構成。
研修設計の思想
- 現役エンジニアが講師: 開発現場のエンジニアが担当するため、最新の現場知見を反映
- 毎年アップデート: 世の中の変化に合わせて科目構成・内容を見直す
- 全公開: 自己学習・社内勉強会の教材として業界全体に貢献
- AI活用推奨: 2025年度から研修内での生成AI活用を積極推奨
- 新卒以外も参加可: 一部科目は希望する既存社員も受講可能
研修体系(2025年度)
フェーズ 1: 基礎姿勢
| 科目 | 担当 | ポイント |
|---|
| オリエンテーション | CTO 吉野 | 研修の目的・狙い・技術以外に学んでほしいこと |
| マインドセット研修 | — | エンジニアとして必要な考え方・変化への対応 |
フェーズ 2: 開発基礎スキル
| 科目 | 担当 | ポイント |
|---|
| Git 研修(Basic / チーム開発編) | 太田・久田・森山・松原 | 基本操作→内部構造→Git Challenge→ブランチ運用・レビューノウハウ |
| テスト・設計研修 | 加藤・丸尾・若松 | TDD(テスト駆動開発)を通じた設計思考・クリーンコードの実践 |
フェーズ 3: データ
| 科目 | 担当 | ポイント |
|---|
| データベース研修(DB基礎) | 吉井(SREグループ) | DB選択・セキュリティ・データガバナンスまで |
| データベース研修(分析向けSQL入門) | 渡辺・北島・吉村 | リレーショナルモデル・データウェアハウス活用 |
| データ活用研修 | 角田・柏(データグループ) | データマネジメント・品質管理・可視化・リテラシー |
フェーズ 4: インフラ・クラウド
| 科目 | 担当 | ポイント |
|---|
| コンテナ・Kubernetes 研修 | 宗形・岩崎 | Docker→GKE→K8s主要リソース→Managed Prometheus監視 |
| クラウド研修(4日間) | — | 設計・ネットワーク・セキュリティ・チームチャレンジ |
フェーズ 5: セキュリティ
| 科目 | 担当 | ポイント |
|---|
| セキュリティ研修 | 小澤・崔・軽部(セキュリティ室) | 2日間・座学+攻撃/防御ハンズオン |
| インシデントハンドリング研修 | — | TRPG形式のインシデント対応実践 |
フェーズ 6: アプリケーション開発
| 科目 | 担当 | ポイント |
|---|
| iOS 研修 | 阿部・真田 | Swift/SwiftUI・アプリ一本完成まで体験 |
| Android 研修 | 山田・追田 | UI・アーキテクチャ・単体テスト・非同期処理 |
| Flutter 研修 | 川瀬・久野 | マルチプラットフォーム・iOS/Android比較で技術選定力 |
| WEB フロントエンド研修 | 加茂(minimo) | 宣言的UI・仮想DOM・SPA・状態管理 |
フェーズ 7: AI・最新技術
| 科目 | 担当 | ポイント |
|---|
| AI 研修 | 宮脇・木内・渡辺 | 機械学習基礎→GCP上で画像認識モデル実装・デプロイ・サービング |
| Writing with AI 研修(2025年新規) | 白川 | 生成AIでブログ作成・メリットとリスク両面を習得 |
フェーズ 8: 品質・設計(2025年新規科目)
| 科目 | 担当 | ポイント |
|---|
| QA・ソフトウェアテスト研修 | 松谷 | ISTQB ベース・テスト設計手法・チーム内共通言語の確立 |
| ソフトウェアアーキテクチャ研修 | 登内・生島 | ソフトウェアアーキテクチャ 基本概念・設計の判断軸を持つ |
その他
| 科目 | ポイント |
|---|
| モノづくり研修 | エンジニア職×デザイン職の協働。社内決裁システムのUI/UX改善に挑戦 |
2025年度の新規追加科目とその背景
ソフトウェアアーキテクチャ研修
現場エンジニアの提案により追加。「正解のない設計において自分なりの判断軸を持てるようになること」を目標としており、配属前に議論に参加できる基礎を養う。
QA・ソフトウェアテスト研修
体系的にテスト技法を学ぶ機会が少ないという課題から追加。ISTQB をベースに国際標準の品質概念・用語・テスト設計手法を座学形式で学ぶ。
Writing with AI 研修
AI関連の取り組みとして追加。生成AIを活用したブログ作成を通じて、エンジニアとしてのアウトプット力と生成AIの活用リテラシーを同時に育成する。
公開リソース
- 動画: YouTube(各科目に埋め込み動画あり)
- 資料: 各科目のスライド資料(一部非公開科目あり)
- リポジトリ: GitHub(一部科目のみ)
比較:企業公開研修の文脈
| 観点 | MIXI | DeNA |
|---|
| 形式 | 新卒研修の体系全体 | 社内LLM勉強会(単独) |
| 対象 | 新卒エンジニア + 参加希望の既存社員 | PdM・エンジニア |
| 科目数 | 20科目超 | 1イベント(3時間) |
| 公開場所 | MIXI DEVELOPERS Tech Blog(Zenn) | DeNA Engineering Blog |
| 動画 | あり(YouTube) | なし |
詳細比較: AIエンジニアが本気で作ったLLM勉強会資料を大公開(DeNA事例)
関連概念
関連エンティティ
- MIXI — 研修を企画・実施・公開した組織
- DeNA — 同様に研修資料を外部公開する日本企業(LLM勉強会)