運動と脳の関係(神経科学)

アンデシュ・ハンセン(スウェーデン人精神科医)が『運動脳』で体系化した、運動が脳に与える科学的効果のフレームワーク。

核心命題

運動によって脳は物理的に変えられる。

ランニングで体力がつき、ウェイトトレーニングで筋肉が増強できるのと同様に、定期的な有酸素運動が脳の構造・機能に直接的な変化をもたらす。

機能的な脳とは何か

機能的にすぐれた脳とは、細胞がたくさんある脳でも、細胞同士がたくさんつながっている脳でもなく、各領域(たとえば前頭葉や頭頂葉)がしっかりと連携している脳

脳の優秀さは:

  • 細胞数(ニューロン数)→ 非本質
  • シナプス接続数 → 非本質
  • 脳領域間の連携強度本質

運動はこの「領域間連携」を強化する。

実行制御機能への効果

ウォーキング実験での結果:

  • 定期的なウォーキングを行ったグループで「実行制御機能(前頭葉)」が向上
  • 実行制御機能 = 自発的行動・計画立案・注意力制御という重要な認知機能群

抗加齢効果

  • 身体を活発に動かした人の脳は機能が向上し、加齢による悪影響が抑制される
  • むしろ脳が「若返る」という効果が確認されている(ハンセン表現)

関連概念

出典

  • 運動脳(アンデシュ・ハンセン、2016/日本語版 サンマーク出版)