Cursor Web・モバイル版(Background Agent)

2025年7月に正式リリースされた Cursor の Web・モバイルブラウザ対応機能。これまでデスクトップアプリのみで提供されていた Cursor が、スマートフォン・タブレット・任意のブラウザからも利用可能になった。中心機能は Background Agent(バックグラウンドエージェント)で、GitHub リポジトリと連携して非同期でコード変更・PR作成を実行する。

主要機能

  • バグ修正・新機能開発・複雑なコードベースへの質問をバックグラウンドで実行
  • デスクトップ・タブレット・モバイルブラウザなどどこからでもアクセス可能
  • 差分のレビューや Pull Request 作成も Web から完結
  • 複数のエージェントを並行実行して比較検討可能

前提条件

  • Cursor アカウント(既存のデスクトップ版アカウントを共用)
  • GitHub リポジトリとの連携(必須)
  • 対象リポジトリへのアクセス権限

PWA インストール(iOS Safari)

https://cursor.com/ja/agents にアクセスし、Safari の共有メニューから「ホーム画面に追加」を選択するだけで PWA としてインストールできる。以降はネイティブアプリのように起動・操作が可能。

URL: https://cursor.com/ja/agents
公式ドキュメント: https://docs.cursor.com/background-agent/web-and-mobile

スマホのみで完結する開発フロー

  1. リポジトリを選択
  2. 使用モデルを選択(Claude 4 Sonnet 等)
  3. 自然言語で指示を入力
  4. エージェントがバックグラウンドで処理(thinking 状態)
  5. ファイルが生成される
  6. 「Create PR」でブランチ作成・コミット・プッシュ・PR作成が自動完了
  7. 「Squash merge」でマージまでアプリ内完結

Tip

差分(Diff)確認も画面内で行えるため、PC で後からゆっくりレビューする運用も可能。

Slack 連携

Cursor と Slack を統合することで、Slack のチャンネルやスレッドから直接 Background Agent を呼び出せる。

設定方法

  1. Cursor の Integrations ページから「Slack」をConnect
  2. Slack ワークスペースに Cursor アプリをインストール
  3. GitHub 連携・Usage-based pricing・プライバシー設定を確認

使い方

@Cursor fix login bug

自然言語で依頼するだけで、エージェントが会話の文脈を読み取りタスクを自動実行する。

コマンドオプション

オプション説明
branchベースブランチを指定branch=main
model使用する AI モデルを指定model=o3
repo対象の GitHub リポジトリを指定repo=owner/repo
autoprPR の自動作成を ON/OFFautopr=false
  • スレッド内では文脈を維持しながら継続的な指示のやり取りが可能
  • @Cursor help で使用可能コマンド一覧を確認

チーム開発における利点

  • Slack でのやり取り → 自動でPR生成 → そのままチームで共有の一連のフロー
  • エージェントの処理状況を Slack でリアルタイム通知
  • PR 作成時は自動でリンクと概要を投稿
  • 非同期開発スタイルのチームの生産性を大きく向上させる可能性

従来のデスクトップ版との比較

観点デスクトップ版Web・モバイル版
アクセス方法アプリインストール必須ブラウザ / PWA
動作環境PC/Mac のみスマホ・タブレット・任意のブラウザ
コード編集フルエディタ機能エージェント指示 + 差分確認
GitHub 連携任意必須
用途開発全般バックグラウンド実行・非同期レビュー

関連