Obsidian Bases
Obsidian 公式コアプラグインのデータベース機能。Obsidian 1.9(2025-08-18 正式リリース)で全ユーザーに提供。既存のノートを条件でフィルタリングしてデータベースビューとして扱える。
特徴
- 「フィルタリングでデータベースを作成する」設計思想
- 他のノートアプリのデータベース(全入力型)とは異なり、既存ファイルを条件で絞り込む
- テーブルビュー・カードビューなど複数表示形式に対応
- Formula 関数でカスタムプロパティの計算・画像取得が可能
.baseコードブロックでノートへの埋め込みもできる
作成方法
コマンドパレットを開いて “Create new base” を選択するだけで新規作成できる。
ビュー構成
テーブルビュー
表形式でノートを一覧表示する。設定で行の幅を指定できる。
カードビュー
カード形式でデータ一覧を表示する。サムネイル画像を強調させたいときに便利。
設定項目:
- カードの大きさ
- サムネ画像として扱う画像プロパティの設定
- 画像の比率
- Image fit(
Containでカードにフィットして表示)
Filter(フィルタリング)
フィルターは2種類のスコープで設定できる:
| スコープ | 説明 |
|---|---|
| All views | 作成した全ビューに共通適用されるフィルター |
| This view | 現在表示中のビューにのみ適用されるフィルター |
比較対象として選べる項目: ファイル名・拡張子(extension)・フォルダ(folder)・frontmatter プロパティ など。
推奨設定:Markdown 以外を除外
デフォルトでは .js 等の非 Markdown ファイルも Bases に含まれる。All views に以下の設定を入れることを推奨:
extension is markdown
これで Markdown ファイルのみを表示できる。
Properties(表示項目)
データベース一覧に表示させる項目を指定する。デフォルトプロパティ(ファイル名・作成日など)に加え、frontmatter で設定しているプロパティも選択できる。
Formula(カスタムプロパティ)
計算式でカスタムプロパティを作成できる機能。特に画像取得に有用。
主な使い方
ノート内の埋め込み画像を取得して表示:
image(file.media[0])
→ 画像が埋め込まれているノートから画像を取得して imageカラムで表示
frontmatter の image プロパティを画像プロパティとして扱う:
image(image)
→ frontmatter の image フィールドを画像として扱い、テーブルビューでも画像表示が可能になる
その他にも多数の関数が使用可能。公式: https://help.obsidian.md/bases/functions
Bases のノートへの埋め込み
.base コードブロックとしてノート内に Bases を埋め込むことができる。
手順:
- GUI で Bases を作成する
- 作成した
.baseファイルを Cursor 等のテキストエディタで開いてコードを取得 - ノートに以下の形式で貼り付ける
```base
(コピーした内容を貼り付ける)
```
用途例
Claude Code Skills の一覧管理
Claude Code Skills が増えてきたとき、シンボリックリンクと組み合わせることで Obsidian 上でスキルを一覧・検索・フィルタできる。
手順の概要:
ln -s ~/.claude/skills ~/your-vault-path/skillsでシンボリックリンク作成- Obsidian Skills から Bases 作成を指示
- Skills ファイルだけを抽出したデータベースビューが完成
詳細: Skills が増えすぎて管理に困ったら Obsidian で一覧化しよう
Web Clipper 記事のギャラリー管理
Obsidian Bases 入門(松濤Vimmer) で解説された活用例。Obsidian Web Clipper で保存した記事をサムネイル付きカードギャラリーとして表示する。
手順の概要:
- Obsidian Web Clipper(Chrome拡張)をインストール
- Web Clipper の設定で
imageプロパティを追加 - 記事を Web Clip して保存
- Bases を新規作成 → All views で
extension is markdown設定 - 任意:
folderプロパティで保存フォルダを絞り込み - カードビューを追加 → Image property に
image→ Image fit をContainに設定 - 記事を蓄積するとサムネイル付きギャラリーが完成
Obsidian Skills との連携
Obsidian Skills(Claude Code Skills のひとつ)を使うと、複雑なプロパティ設定やフィルタリング条件の Bases を自然言語で作成できる。AskUserQuestion ツールを使うと要件整理がスムーズ。
シンボリックリンクとの組み合わせ
Obsidian Vault 外のファイル(~/.claude/ 以下など)を管理したい場合、シンボリックリンクで Vault 配下に紐付けることで Bases の対象にできる。実体ファイルは元の場所に保ちつつ、Obsidian 側からも参照・管理が可能になる。
# 例: Claude Code スキルフォルダを Vault に紐付ける
ln -s ~/.claude/skills ~/your-vault-path/skillsRSS リーダーとして使う(Local RSS プラグイン連携)
Local RSS プラグイン と組み合わせると、Obsidian を専用の RSS リーダーとして機能させられる。
設定手順:
- Local RSS プラグインをインストール・設定し RSS フィードを登録(記事は
RSSフォルダに自動保存) - Bases を新規作成 → All views / This view に
file in folder RSSを入力してフィルタリング - Layout → Cards に変更してカードビューを有効化
publish_date・author・descriptionを Properties に追加
結果: サムネイル付きカードギャラリーの RSS リーダーが完成。全記事がローカルの Markdown ファイルとして保存されているため、オフライン閲覧・AI による要約・他ノートへのリンクが可能になる。
詳細: RSSをローカル取得できるObsidianプラグインを開発しました!(松濤Vimmer)
Dataview との比較
Dataview はコミュニティプラグインで SQL ライクなクエリ言語(DQL)による高度なフィルタリングが強み。Obsidian Bases は公式機能で GUI 操作が中心。著者(松濤Vimmer)は「従来 Dataview で表現していたようなギャラリービューが簡単に表現できるようになった」と評価。
| 項目 | Obsidian Bases | Dataview |
|---|---|---|
| 開発元 | Obsidian 公式 | コミュニティ |
| 操作 | GUI ベース | DQL(SQL ライク)・JS |
| 難易度 | 低 | 中〜高 |
| 安定性 | 公式サポート | コミュニティ依存 |
| 画像表示 | Formula で対応 | 設定が複雑 |
詳細: Dataview