イヌリン(プレバイオティクス)
腸内善玉菌を増やし短鎖脂肪酸産生を高める、最も効果の高いプレバイオティクス素材の一つ。フラクトオリゴ糖とも呼ばれる。
基本情報
- 別名: フラクトオリゴ糖
- 分類: 食物繊維(多糖類のフルクタン系)
- 構成: フルクトース(果糖)が鎖状に連なった構造
- カロリー: 通常の糖質と異なり消化吸収されにくく、砂糖・果糖としての吸収量は僅少
プレバイオティクスとしての機能
プレバイオティクスとは、消化酵素の影響を受けず腸に届き、そこで腸内細菌(バクテリア)のエサとなる素材の総称。イヌリンはその代表格。
イヌリンの作用:
- ヒト大腸の各部位でビフィズス菌・乳酸菌などの善玉菌を増加させる
- 増えたビフィズス菌がプロピオン酸・酪酸などの短鎖脂肪酸の産生能を高める
- 短鎖脂肪酸がGPR43を活性化→体脂肪蓄積を抑制
健康効果
- コレステロール・中性脂肪を下げる効果(報告あり)
- 体脂肪蓄積の抑制(短鎖脂肪酸と腸内環境を介した間接効果)
- 腸内善玉菌環境の改善
注意点・摂取量の目安
イヌリンは腸内細菌による発酵で二酸化炭素やメタンが発生する。いきなり大量に摂取するとガス・腹部膨満感が生じる場合がある。
推奨する初期摂取量: 1日10g程度から開始
砂糖・果糖との違い
| 素材 | 消化吸収 | 腸内への影響 | ボディメイクへの可否 |
|---|---|---|---|
| 砂糖(ショ糖) | 完全に吸収 | 善玉菌を増やさない | 過剰はNG |
| 果糖(フルクトース) | 完全に吸収 | 中性脂肪・尿酸増加 | 過剰はNG |
| イヌリン | 吸収されにくい | 善玉菌・短鎖脂肪酸を増やす | 積極的に活用可 |
関連概念
ソース
- 炭水化物のすべて(山本義徳) — location 1115〜1151