コンサル時代に教わった 仕事ができる人の当たり前
西原 亮 著の Kindle ビジネス書。著者がコンサルティング会社時代に上司から叩き込まれた「仕事ができる人の当たり前」を体系化した実践書。83件のハイライトから読み取れる内容を整理する。
中心テーマ:上昇ループ
仕事ができる人は「責任を果たす」→「信頼を獲得する」→「責任範囲を拡大させる」の上昇ループにうまく入ることで、どんどん大きな成果を出すとともに、自分を成長させ続けています。
この「上昇ループ」が本書全体の軸。各章のノウハウはすべてこのループに入るための具体的手法として位置付けられる。
主要テーマ別ハイライト
1. 「わからない」を素直に伝える
- わからなければ「わからない」と認め伝えるスタンスをとる。疑問を解消するアクションにつながる
- 自分がチームのボトルネックにならないよう、「恥ずかしい」「迷惑かもしれない」という感情から距離を置いて「わからないので教えてください」と素直にお願いする
2. 事実と主観を切り分ける
- 情報を伝える際は「事実は〇〇で、私の主観は〇〇です」と切り分けることを意識する
- 相手に正確に情報を伝え、正しいアクションを導く
3. 最小の作業で最大の成果(サボって成果を出す)
- 99%の時間を情報収集から得られた示唆を考えるために費やすべき
- 「共有したい情報はURLだけ送ったり、プリントアウトして蛍光ペンでハイライトすれば十分」
- 無駄な作業を省き、最小の作業で最大の成果を出す
- 「そもそも」という視点で業務を改めて見直し、必要のないことはサボる
4. シングルタスクの徹底
- 仕事が進まない人ほど作業をマルチタスク化してしまう
- シングルタスクのほうが集中でき、結果的に仕事も圧倒的に速く終わる
- TODO をシングルタスク化するコツ:「考える作業」「探す作業」「ただやる(単純)作業」などの作業の性質や頭の使い方で TODO を分ける
5. コミュニケーション:言葉の定義と認識の齟齬解消
- 言葉を定義しないと、議論のゴール設定が人によって異なり正しい解決策を導けない
- 仕事の出発点は「言葉の定義」をすること
- 「人の話を聞く」とは「認識の齟齬をなくす」こと
- 質問する際は「自分はどう考えているか」を相手に伝えたうえで答えをもらう
- 「仕事を任せられる人」になるには「自分の考え」を相手に伝えることが一番大切
6. Bad News First / Fast(バッドニューズファースト)
- Bad News First(バッドニューズファースト) を徹底する:悪いことから先に伝える
- 徹底することで関係者への被害を最小化できる
- 参照: 仕事ができる人の習慣(コンサル流)
7. ゴール設定と逆算思考
- 相手の期待を言語化し、合意するよう自ら動く
- 「この業務は何が終わったら終わりなのか」を合意するように「自ら」動く
- 「どうしたらいいですか?」ではなく「こうしたいのですが、いいでしょうか?」と自らの案を持ってコミュニケーションを取る
8. レバレッジの最大化
- 自分1人の作業ではなく、他人やツールを最大限活用する
- 「人を頼る人」は短期的には成果が落ちるが、時間が経てば人に任せるのがうまくなり出せる成果も大きくなる
- 短期的に成果を出すのか、将来的に多く出すのか → プレーヤーとマネジャーの違い
9. TODO の分解と実行
- 仕事を「実行可能な単位まで分解できるかどうか」が仕事ができる人とできない人を分ける分岐点
- 仕事を分解するステップ:①最終のゴールを握る → ②道筋をつける → ③TODOを実行する
- ゴール確認の4問:成果物の中身は何か?アウトプットの形式は?期限は?進め方のステップは?
- 「確認する」TODOは人ごとにまとめて一括確認すると効率的
- マネジャーは部下が実行できる単位にTODOを分解して指示する
詳細: TODOの実行可能単位への分解
10. スケジュール管理の2種類
- 「いつ何があるか」(会議・移動など外的イベント)と「いつ何をするか」(自分の作業)の2種類を同時に組み立てる
- 他者が絡むTODOかつ全体へのインパクトが高いTODOについてネガティブなことを想定して先に書き出す
- 複数人が関わり依存関係にあるTODOほど優先的に進める
11. 会議のファシリテーション
- 会議の目的を設定し「何が終わったら終わりなのか」を明言する
- 会議の目的は端的に表そうとせず、「長ったらしい文章でいいので、より具体的に目的を書き切る」
- 会議の終わりに「目的を達成したかどうかの振り返り」を実施する
- できるファシリテーターの4要件:①目的をずらさない ②フラットな議論の場 ③抽象化と具体化 ④ネクストアクションで「誰が・何を・いつまでに」を明確化
- 「誰が、何を、いつまでにするか」を参加者全員で握る
12. 議事録の書き方
- 「誰が見ても間違いのない議事録」のポイント:
- 形容詞・副詞を活用したあいまいな言葉は一切使わない
- 誰が・何を・いつまでに・どこまで等の5W1Hで補足する
- 会議の発言内容で不足があれば自ら発言し内容を補完する
- 議事録担当者は書き起こすだけが仕事ではない。5W1Hで不足あれば自ら会議内で質問し言葉を補う責任がある
13. ノート術:1日1見開き・3項目構成
- ノートは「① TODO ② TODOの障害 ③ 振り返り」の項目で分ける
- 1日に「見開き1枚を使う」を徹底することで目的のページをすぐ見つけられる
- 未完了のTODOに対して「なぜできなかったか」を翌日以降改善できるよう振り返る
- 人間の成長を左右するのは「今日の活動を自分自身で振り返り、日々改善するかどうか」
14. 本の読み方(仮説読み)
- ① まず目次を見る(内容は見ない) → ② 各目次で「何が書かれているか」の仮説を書く → ③ 各目次の該当箇所を読んで答え合わせをする
- インプットにおいて一番吸収効率がいいのは「自分の考えとのギャップを感じたとき」
- 「要約できなければアウトプットできない」
- 書籍要約の3段構成:①書籍の要旨 ②具体的な内容 ③学び(ギャップ・活用方法)
15. 情報インプットの3観点
- ①”What is it?”(それは何?)
- ②”Why so?”(なぜそうなの?)
- ③”So what”(だから何なの?)
16. 経済的自立
- 「副業・会社設立・投資は、会社に依存せず経済的にも心理的にも自立するために必要な行動」
- 本業以外の稼ぐ手段に早めにチャレンジし、失敗しても改善するPDCAを回す
関連概念
- 仕事ができる人の習慣(コンサル流)
- Bad News First(バッドニューズファースト)
- TODOの実行可能単位への分解
- AI時代の仕事術(仕事の本質) — 不確実性への対応という観点で補完的
- LNOフレームワーク — タスク優先度の分類思想と共鳴