推奨度付き選択肢(AIプロンプト設計)

AIへの質問・回答形式を 「選択肢 + 推奨度 + 理由」のセット で出力させるプロンプト設計手法。松岡(little_hand_s) が提唱。不明点を自由回答で答えるコストを削減し、意思決定の速度と質を同時に向上させる。


概要

通常のAI質問フロー:

AI: 「バリデーション、フロントとバックどっちでやりますか?」
人間: 自由回答で考えを整理して返答(時間・認知コスト大)

推奨度付き選択肢フロー:

AI: 選択肢1〜4を推奨度★と理由付きで列挙
人間: 叩き台を見て「1番で行こう」と即決定(時間・認知コスト小)

意思決定に必要な「選択肢洗い出し → 評価 → 比較」の3ステップを、AIが叩き台として一気に提供する。


出力フォーマット

1. 選択肢A(推奨度:★★★)
   理由:〇〇のため。トレードオフ:△△がある。
2. 選択肢B(推奨度:★★☆)
   理由:〇〇の場合に有効。ただし××に注意。
3. 選択肢C(推奨度:★☆☆)
   理由:〇〇限定のユースケース向け。

推奨度フォーマットは統一しておくと比較しやすい:

  • ⭐の5段階評価
  • ★★★☆☆ 形式
  • 推奨 / 条件付き推奨 / 非推奨 などラベル形式

3つのメリット

メリット詳細
速度向上叩き台が即座に出るため、ゼロから考える必要がない
質の向上理由・トレードオフが明示されるため感覚でなく論理で判断できる
視野の拡大自分では思いつかなかった選択肢・観点を発見できる

さらに「理由がある」ことで、AIとの対等な議論が可能になる(「その理由なら○○も考慮すべきでは?」と深堀りできる)。


プロンプト設定

都度指示(会話内)

不明な点があったら積極的に質問して。
その際は選択肢を出して、それぞれ推奨度とその理由を一緒に提示して。

ChatGPT — Custom Instructions への永続化

選択肢を提示する時は、以下のように推奨度と理由を記載する。
1. 選択肢A(推奨度:⭐の5段階評価)
   - 理由:

Claude Code — CLAUDE.md への永続化

選択肢にはそれぞれ、推奨度と理由を提示する

CLAUDE.md の設定 に記載することでプロジェクト全体に自動適用される。


Claude Code の AskUserQuestion との組み合わせ

Claude CodeAskUserQuestion はカーソル操作で選択肢を選べるUI機能。推奨度・理由の明記と組み合わせることで相乗効果が得られる。

注意点: 記事執筆時点では選択肢数が4個程度に限定。多い場合は「AskUserQuestionを使わずに選択肢を表示して」と指示すれば全件表示できる。


意思決定進化の3段階

  1. AIに質問させる — 暴走防止、不明点の明確化
  2. 選択肢で提示させる — 自由回答の認知コストを削減
  3. 推奨度+理由を追加するこのレイヤー — 速度と質を同時向上

活用場面

  • 開発の意思決定(仕様検討・ライブラリ選定・テスト方針・バリデーション配置)
  • 文章・記事の構成決定(メインメッセージ選択)
  • あらゆる比較・選択シーンの思考整理

関連概念