MCT(中鎖脂肪酸)
Medium Chain Triglyceride(中鎖トリグリセリド)。炭素数8〜12の脂肪酸(カプリル酸・カプリン酸・ラウリン酸など)からなる脂肪。ココナッツオイルに多く含まれる。
長鎖脂肪酸(LCT)との比較
| 項目 | MCT | 長鎖脂肪酸(パルミチン酸等) |
|---|---|---|
| 酸化速度 | 4倍速い | 基準 |
| ケトン体生成量 | 10倍多い | 基準 |
| DIT(食事誘発性熱産生) | 食後6時間の累積値が優位に高い | 基準 |
| 消化速度 | 速い(胃腸負担あり) | 遅い |
ケトジェニックダイエットにおける位置づけ
糖質を制限してケトーシスを目指す場合、MCT を脂肪源に加えることで:
- ケトン体生成を大幅に促進(長鎖脂肪酸の10倍)
- 体重減少効果の向上
摂取方法と注意点
- 一回の摂取量は5 g 程度から始める(消化が速いため下痢・腹痛になりやすい)
- 少量のレシチン(ティースプーン半分)に溶かして乳化させると胃腸への負担が軽減
- コーヒーに混ぜて摂取するのが一般的(カフェインとの組み合わせでケトーシス誘導効果が高まる)
国内製品
- 「マクトンオイル」で検索すると見つけやすい
- 必ず100% MCT であることを確認(椰子油や混合油と区別)
- 仙台勝山館の製品も品質が高いとされる
カフェインとの相乗効果
体重1 kg あたり2.5〜5 mg のカフェインと MCT を組み合わせると、炭水化物を含む食事をした場合でも4時間後までケトン体・遊離脂肪酸を高水準に維持できたという報告がある。
関連概念
参照ソース
- 脂肪酸とケトン体 ~糖質制限ダイエットの科学 — 山本義徳(山本義徳 業績集 4)