QCDSトレードオフ
Q(品質)・C(コスト)・D(納期)・S(スコープ) はトレードオフの関係にあるという、プロジェクト管理の基本原則。牛尾 剛が世界一流エンジニアの思考法で言及。
4要素の関係
| 要素 | 英語 | 概要 |
|---|---|---|
| Q | Quality | 品質・完成度 |
| C | Cost | コスト・予算 |
| D | Delivery | 納期・スケジュール |
| S | Scope | スコープ・提供物量 |
納期を短縮したければ、品質を落とすか、お金をたくさん払うか、提供する物量(スコープ)を減らすかのいずれかだ。
実践的含意
QCDSのトレードオフを認識することで:
- スコープを削る(Be Lazy原則(最小努力・最大価値)の実践)ことが合理的な選択となる
- 「全部やる」ことよりも「重要な20%をやる」ことの正当性を説明できる
- ステークホルダーとの交渉において客観的な議論の枠組みになる
バリューストリームマッピングとの連携
「見える化」ツールである**バリューストリームマッピング(Value Stream Mapping)**で現在の開発プロセスの改善ポイントを特定し、リードタイム(D:納期)を短縮することができる。
フィーチャーフラグとの連携
フィーチャーフラグを使うことで、スコープ(S)を柔軟にコントロールしながら「常にリリース可能な状態」を維持できる。QCDSのトレードオフを技術的に解決する手段の一つ。
関連概念
- Be Lazy原則(最小努力・最大価値)(スコープを絞ることの正当性)
- フィーチャーフラグ(スコープ制御の技術手段)
- Fail Fast(早期失敗)(早くリリースして品質を後で上げる発想)
- 自己組織チーム(バックログ主導の計画設計)
出典
- 世界一流エンジニアの思考法(牛尾 剛、文春e-book)