Fail Fast(早期失敗)
「まずやってみて、早くフィードバックを得て、早く間違いを修正していく」という思想。欧米のビジネス・エンジニアリング文化の基本原則の一つ。牛尾 剛が世界一流エンジニアの思考法で体系的に解説。
定義
リスクを受け入れる文化の具体的な要素:
- 間違いを厳しく批判したり懲罰したりしない
- 失敗から学ぶ態度
- 実験が推奨されている
- 全員に「現状維持」や「標準」を要求せず、臨機応変が推奨される
- 非難や恐怖感のない環境(心理的安全性)
核心的な逆説
チャレンジしないほうが、会社の将来のリスクを高める。
検討ばかりして、さっさと「やらない」ことのほうが最大のリスク。やらないほうが必ず失敗する確率が増える。
「検討よりも検証を」
「検討よりも検証を」という考え方は、ソフトウェア開発にとどまらずあらゆる分野に応用可能。長期間かけて完璧な計画を立てるよりも、素早くプロトタイプを出してフィードバックを得ることを優先する。
アジャイルマネジメントとの接続
Fail Fastを前提とした開発マネジメントの要件:
- マネジメントは詳細まで細かく練られた計画を期待しない
- 予算と報告のプロセスは精密な結果の予測を要求しない
- 事前に全ての問題分析が完了せずとも新しいことに挑戦する
- 学びに基づいて、変化を精力的に行う
関連概念
- Be Lazy原則(最小努力・最大価値)(検討より実行)
- 心理的安全性(失敗を責めない環境)
- 自己組織チーム(実験を推奨するチーム文化)
- エンゲージメント(従業員)(楽しんでいるかが重視される)
- AI時代の仕事術(仕事の本質)(不確実性への迅速対応)
出典
- 世界一流エンジニアの思考法(牛尾 剛、文春e-book)