LNOフレームワーク

PM・PdM(プロダクトマネジメント)の文脈で広まったタイムマネジメント・タスク優先度整理の手法。提唱者はシュレイヤス(Shreyas Doshi)氏。職種を問わず活用できる。

3分類

タイプ名称インパクト目指すべき品質リソース投入
LLeverage(レバレッジ)10倍以上自分史上最高得点最大。専用時間をブロック
NNeutral(ニュートラル)約 x1倍合格点で十分中程度
OOverhead(オーバーヘッド)ほぼゼロ最低合格点最小。即完了

各タイプの詳細

L(Leverage)

  • 後続タスク・他のタスクの質を高め、より良い仕事を生み出す
  • 例: 戦略策定、全体構成の設計、コンセプトの差別化要素の定義
  • 一回で完了できない。継続的に改善・見直しを繰り返す「暫定解」を育てる仕事
  • 抽象度が高く、上流・土台的な仕事が多い
  • 心理的に取り掛かりにくい(高難易度)

N(Neutral)

  • 時間とリソースを費やして一定の成果を生む
  • 例: 実装作業(単なる実装)、下流の仕事
  • 落とし穴: 取り掛かりやすく充実感を得やすいため、LタイプよりNタイプに時間を使いがち
  • 2つのバイアス:
    1. 「今日も仕事した」という自己満足感が生まれやすい
    2. 「さぼっていない・頑張っている」という周囲へのアピールになりやすい

O(Overhead)

  • やらなくても良いとは言えないが、注力すべきでない
  • 気持ち的には「思考実験で完結」または「最低合格点で即完了」
  • チームがOタイプに集中している状態は最悪

実践方法(小川 雄太郎 式)

  1. Lタイプ専用時間をカレンダーブロック: 特定の曜日・時間帯をLタイプ専用にし、他の予定を入れない
  2. 事前に問題を精緻定義: Lタイプの時間に取り組む問題を事前に言語化・定義しておく
  3. 場所も変える: LタイプとNタイプの仕事場所を極力変えることで意識を切り替える
  4. 長時間より回数を重視: Lタイプは「一度に長い時間」より「ブラッシュアップを繰り返す回数」が重要

アイゼンハワー・マトリクスとの比較

手法特徴
アイゼンハワー・マトリクス緊急度 × 重要度一般的・広く知られている
LNOフレームワークレバレッジ効果後続タスクへの波及力でタスクを分類

LNOは「緊急で重要」だが「レバレッジが低い」タスクを適切に格付けできる点で補完的。

関連概念