筋収縮様式(コンセントリック・エキセントリック・アイソメトリック)
ウェイトトレーニングにおける筋肉の力発揮形態の3分類。各様式で発揮できる筋力の大きさが異なり、トレーニング設計の基本となる概念。
3様式の比較
| 様式 | トレーニング用語 | 説明 | 発揮筋力 | 筋肥大効果 |
|---|---|---|---|---|
| コンセントリック | ポジティブ | 筋肉が縮みながら力を出す(ウェイトを挙げる局面) | 最小 | 中 |
| アイソメトリック | アイソメトリクス | 筋肉の長さが変わらず力を出す(等尺性収縮) | 中 | 中 |
| エキセントリック | ネガティブ | 筋肉が伸びながら力を出す(ウェイトを下ろす局面) | 最大 | 最大 |
発揮筋力の順序: エキセントリック > アイソメトリック > コンセントリック
実践的含意
- ポジティブで挙がらない重さでも、ネガティブではゆっくりコントロールしながら下ろせる
- 筋肥大効果はエキセントリックが最も高い(主にエキセントリックが高重量を扱えることによる)
- ポジティブフェイラー(Positive Failure): ストリクトではコンセントリック(挙上)ができなくなった状態。この段階でもネガティブは継続可能
エキセントリック活用の注意点
エキセントリックトレーニングは筋への刺激が大きい反面、容易にオーバーワークになりやすい。以下の使い方が推奨される。
- まずストリクトにポジティブフェイラーまで行う
- 挙がらなくなったらチーティングでポジティブをアシスト
- ネガティブをゆっくりコントロールしながら下ろす
- ネガティブでもコントロールできなくなったらセット終了
ネガティブオンリー(ピュアネガティブ)
ネガティブ局面のみに絞って負荷をかける高強度手法。オーバーワークリスクが特に高い。
物理的刺激として最重要な2刺激
山本義徳によれば、ネガティブ(エキセントリック)刺激とストレッチ刺激の2つが「筋への最も重要な物理的刺激」。
出典
- 山本義徳-ウェイトトレーニングのテクニック(業績集9)