自律性とモチベーション
「人は、自分で決めたことにしか動かない」という原則をベースにした、チームマネジメントの基本思想。五十嵐 剛がNECでの実践から体系化。
核心命題
人は、自分で決めたことにしか動かない。
この命題をリーダーが「信念として腹に落とし込む」ことが、マネジメントスタイルの根本的転換の起点となる。
役職権力による「やらせる」姿勢の問題
- 役職を使って「やらせる」アプローチはメンバーの内発的動機を削ぐ
- 命令に従って動くメンバーは、本来持っている実力の100%を発揮しない
- リーダーが「やらせる」から「任せる」にシフトすると、メンバーへの感謝の念が自然に生まれる
自律性を引き出す実践手法
やるか・やらないかの判断を委ねる
追加業務をお願いする際は:
- 気軽に依頼しない
- 仕事の意味・会社としての狙い・目的をしっかり説明する
- やるか・やらないかの判断もメンバー自身に委ねる
ボトムアップ提案を引き出す
- トップダウンで伝えたいことを、まずメンバーから提案してもらう
- 「指示の解説役」ではなく「提案を引き出すファシリテーター」がリーダーの本質
担当者自身に計画を立てさせる
- 1週間以上の作業では担当者自身にガントチャートを作成させる
- 計画立案の主体者になることで「当事者意識」が生まれる
Will-Can-Must との接続
自律性は Will-Can-Must フレームワーク の「Will(自己決定感)」軸と直結する。
権限委譲との関係
責任だけ与えて権限が曖昧な状態では自立心が育たない。責任と権限はセットで委譲する必要がある(→ 権限委譲(チームマネジメント))。